私のロゲイニング論~腸頸靭帯炎とのつきあい方備忘録

フォトロゲイニング三島の次の日の日曜日、かかりつけで右膝を診てもらったら、やはり腸頸靭帯炎で、完治まで最短で1ヶ月はかかると言われ、すぐ1週間後にエントリー済み、支払い済みのレースがあるからなんとしても出たいと先生に泣き付くも、それなら痛くなるのを承知で出るしかないねとのニュアンスで、いつも冗談ばかりの先生が本気で真顔でおっしゃり、、、そこでようやくこの怪我の事の重大さ(これってマジでヤバいやつなんじゃ?!絶対なっちゃいけないやつなんじゃないの?!)と、走る事に対しての諦めの気持ちが生じ始める。(ネットでは完治まで3ヶ月~1年半もかかったと書いてあったりして、今年度までは何が何でも出場と決めていた我がチームは、そんなんじゃもうこれにて試合終了じゃんっ、と。泣)
それでもあがき、ネットでコンドロイチングルコサミンが良いと載っていて月曜すぐさま買いに行き飲み始める。
水曜日までは日常生活に支障をきたす痛み。
この頃チームには、土曜日の伊豆高原ロゲイニングには出場しない、同行もしない、伊豆高原ロゲイニングに出られないのであれば、ロゲイニングはもう二度とやらないと宣言する。
出て途中で痛くなって走れなくなれば迷惑をかける。
私の脚のせいで負けたりしたら耐えられない。
出るなら走ってもらうからと言われているけど、それはもうフォトロゲ三島の時のようになったら約束出来ない。
私だけが離脱し1試合でも出られなければ、家族との思い出を私だけが共有出来ない事も辛い。
今後、ロゲのシーズン全てのエントリー代支払ってしまってシーズン頭に再発してしまったら、取り返しがつかない。泣
それでも微かな期待をこめて、とあるロゲイニングの主催者で治療院の先生をなさっている方よりお尻のストレッチが効果的と伺い、YouTubeで腸頸靭帯炎、ストレッチと検索し、レース当日の朝まで藁にもすがる思いで真面目に取り組む。
同時に、週の半ばからレースの朝にかけては、階段をおりる時の痛みはなくなりほぼ日常生活に支障はなくなっていたので、レース当日朝、とりあえずは現地に赴く事を決意!
ロゲイニングだから本来、途中歩いたって良いんだし、と、もう完全に開き直る。
そしたら何と、無くなったはずの痛みは、駐車場から会場まで歩く時に再発。泣
エントリーシートに自分の名前を記入するその瞬間まで、どうしたら良いのか悩みに悩み、それでも来てしまった以上、そして今回は本当に不幸中の幸い?!トレッキングポール無料貸し出しだったので、お借りして、膝が壊れたら杖代わりに使おうと、開き直りと、もはやどうにでもなれ、と、投げやりな気持ちで出る事に!
のぼりにトレッキングポールを使用したり、とにかく着地後、膝下を変な回転かけずに脚を真っ直ぐに戻すようランニングフォームの改善を心掛け、過度なスピードアップを避け、極力膝の負担を軽減させたので距離は伸び悩み4時間走行距離約20キロメートルだったけれど、結局は1度も痛みは出ず完走♪
そしてなんとっ、総額5万円相当のトレラン、アウトドアグッズをゲット☆(いやらしい、卑しい、意地汚い、根性悪い?!我ら、ネットで賞品の代金計算しちゃうっていう。苦笑)
アンケート提出でいただいたのは特産品のサマーオレンジ
まぁ今回の怪我で心身共にズタボロになり、落ちる所まで落ちましたね。。。
『絶対』今年度優勝8回以上でなければならない、『絶対』途中棄権はダメ、『絶対』走り続けなくてはならない、そして、『絶対』この競技を続けなければならない、との強迫観念は、怪我をした事によって、これまでつなぎ止めてくれていたモチベーションと共に見事に消失し、(と言ってもまだ全部が全部、完全には諦めてはいないけれども。苦笑)、『絶対』というものは存在しないと分かったからには、もう失うものは何も無くなり、心身共に更に強くなれたはず!
また今回の怪我で、これまでのロゲの大会で知り合う事の出来たロゲ仲間(というより、?!ライバル?!が、、、ですよっ!!!)、そして何と言ってもお尻のストレッチのアドバイスをタイムリーにくださった様々な大会の主催者で治療院の先生には、レース前、それからレース後まで私の怪我の状態をご心配いただくメッセージ等お寄せいただき、ロゲイニングのせいで心身共に傷付いたのは事実だけれど、ロゲイニングのおかげで知り合えた周りの方々の優しさに触れ、励まされ、その方々には勿論の事、その出会いのきっかけを作ってくれたロゲイニングそのものにも感謝したのは言うまでもありません。
これが、ハーフやフルのレースあれば、走れる、走れない、途中棄権する、というその時々の判断の全ては、個人の責任において他に何も気にする事はないのですが、チームで参加している以上、それだけでは済まされないのであります。
チームは、過程も結果も全てが連帯責任なのです。
チームリーダーがヘルニアだった時の、逆の立場の心情も分かっていたので、私がどうしたら良いのか、何が最適解なのかを1週間悩み、ぶつかり、互いに傷付け合った事が、腸頸靭帯炎の直接的な痛みより痛かったです。泣
まっ、結果として私が腸頸靭帯炎期間中のロゲは、私の怪我のせいでチームのランクを落とすといったような事は無かったので、結果オーライ?!
結局、勝負の世界は、当事者以外からは過程の葛藤などは考慮されず、全ては結果でしか判断されない、今後もその結果だけが大会リザルトとしてネット上などに残り続け、つきまとうので、チームの名誉やチーム各人の自尊心を私のせいで傷つけてしまわず済んだ事は、その多大なるプレッシャーからの解放でした。
祝勝会は奮発して焼き肉行っちゃいました♪