2019.12.01 インフルエンザ対策

  • 発熱、風邪の症状の女子高生毎年この季節になると心配されるのがインフルエンザの流行です。今年はすでに全国的な流行シーズンに入ったと国立感染症研究所が発表しています。
    これは1999年に統計を取り始めてから、新型インフルエンザが世界的に大流行した2009年以来2番目に早い流行期入りだそうです。

    例年よりも早い時期ということもあり、慌てて予防接種を受けに行った方も多いのではないでしょうか。

  • インフルエンザをよく知ろう!
     

    ◎インフルエンザは感染症です
    インフルエンザはウイルスによって引き起こされ、人から人へうつります。
    発熱や関節の痛みなど、その症状は一般的な風邪とよく似ていますが、風邪に比べて全体的に強い症状が出やすいのが特徴です。インフルエンザの症状
    のどに違和感を感じておかしいなと思ったら、半日ほどで一気に40度近い高熱にみまわれるというようなことも珍しくありません。

    抵抗力の弱い幼児や高齢者がかかると、肺炎や脱水症状等の合併症を起こし、重症になるケースもあります。
    逆に微熱や鼻水が出る程度の、軽い風邪のような症状くらいで済んでしまう人もいます。

    ◎どうやって感染するの?
    1)飛沫感染・・・
    感染者のくしゃみや咳によって、周囲に飛び散った唾液の中のウイルスを吸いこむことで感染。

    2)接触感染・・・
    感染者がウイルスの付着した手で接触した場所を、他の人が触ることでウイルスが手に付着し、その手で鼻や口を触ったり、食物を摂取するなどして粘膜に感染。

    ◎どうして毎年予防接種を受けるの?
    インフルエンザ予防接種季節性インフルエンザのウイルスにはA型とB型のおもに2種類がありますが、さらに多くの細かいタイプに分かれています。
    流行するウイルス株は毎年のように変異するため、その年に流行しそうなタイプのウイルスを予測しワクチンがつくられます。

  • こんな人は予防接種を!
     

    <重症化しやすい人>
    *65歳以上の高齢者・・・
    免疫力が低下しているため「肺炎」を合併することも少なくない。肺炎球菌ワクチンの接種もすすめられている。

    乳幼児の高熱は危険

    *乳幼児・・・
    重症化すると「インフルエンザ脳症」にかかってしまうことも。
    毎年数百人が発病し、死亡率30%、25%に後遺症が残るとされる重篤な合併症。

    <特に体調管理に気をつけたい人>
    *妊婦・・・
    免疫力低下による重症化や、インフルエンザによる発熱で切迫早産になるケースもあるため、妊娠中に感染するリスクを避けるためにも予防接種を。妊娠の全期間において接種可能。

    *受験生・・・
    受験シーズンはインフルエンザの流行時期と重なるため、受験にベストコンディションで臨むためにもぜひ予防接種を。
    インフルエンザワクチンの効果

  • 予防が大切!
     

    インフルエンザ予防にはマスクをして外出

    栄養と休養を十分にとり、人ごみを避け、外出時にはマスクをつけ、加湿と換気で室内を調整し、外から帰ってきたらうがい手洗いをしましょう。
    人にうつさない、うつされないためにも咳エチケットや正しいマスクのつけ方を守りましょう。

  • インフルエンザにかかったら
     

    地域や集団でインフルエンザが流行し始めていて、38℃以上の発熱、悪寒(さむけ)、関節痛や筋肉痛などの症状がみられたらインフルエンザの発症が疑われます。
    インフルエンザと診断された場合、インフルエンザ治療薬が用いられます。
    自宅では安静にし、十分な睡眠、栄養と水分をとりましょう。

    安静にしてしっかり治しましょう

    また、インフルエンザによって精神症状があらわれることも指摘されています。
    家族はできる限り目の届くところにいて見守ってあげましょう。