2016.05.15 学校歯科健診 

  • 学校4月から平成28年度がスタートし、小中学校では6月いっぱいまでに、年に一度の学校健診が各科の学校医によって随時おこなわれていきます。
    学校での健康診断では成長期にある子どもたちの健康状態を把握し、健康に問題はないか、病気や異常の疑いはないか、などのスクリーニングをおこなっています。

    重要な学齢期の子どもの健康保持・増進を目的とした「健康教育型健診」は、生活習慣病などの予防意識を高め、生活改善の早期対応にも期待されています。

    この機会にご家庭でもお子さんのお口の中をいま一度、じっくり観察してみてはどうでしょうか。
    いままで気がつかなかったお口の状態の変化を見つけることができるかもしれません。

  • 歯科健診でのチェック項目は?
    学校歯科健診の流れ

     
    むし歯の有無だけではなく顎関節や歯列咬合の状態も、
    歯科健診「食べ物を摂取し、咀嚼する」
    「表情をつくり、会話する」
    「運動を支え、身体のバランスをとる」

    これらの機能を保ち心と体の健全な成長のために、学校歯科健診での重要な診査項目となっています。

  • 学校から再検査(要治療)の用紙をもらったら
     
    精密検査や治療の必要がある場合は、後日お知らせの用紙が渡されます。早めに歯医者さんを受診しましょう。

    学校の健診は集団の中での短い時間で行なわれるものです。用紙を持って歯医者さんに行っても、「異常なし」と言われることもあります。またこの健診で異常が発見されなくても、自分で違和感や痛みを感じるようであれば診察を受けるようにしましょう。

    *宮城・岩手・長野・大阪の保険医協会がおこなった調査*
     
    上記4府県の保険医協会が、2013~2015年の間に調査した学校歯科健診の内容を公表しました。

    ● 回答があった小中学校で健診を受けた児童生徒のうち、治療が必要と診断されたのは30%以上
    ● 健診で「要治療」と診断されて実際に受診した小学生はおよそ半数・・・(大阪48%~長野57%)
    ● 「要治療」と診断されて実際に受診した中学生はおよそ3割・・・(大阪30%~長野38%)
    ● むし歯が10本以上あったり、歯の根しか残っていないなどの『口腔崩壊』状態の児童生徒がいると回答した学校も約半数にのぼる

  • 6/4~6/10は「歯と口の健康週間」!
     
    毎年6月4日からの1週間は歯と口の健康に関する正しい知識を国民に広く普及、啓発すること、そして歯科疾患の予防のために適切な生活習慣の定着を図ることを目的として、全国でさまざまな活動が行なわれています。

    今年の標語・・・『健康も 楽しい食事も いい歯から』
     
     
     
     
     
     
    歯と口の健康は「健康に生きていく力」に直結します。この機会にぜひ家族みんなでお口の中の健康チェックをしてみましょう。

    歯医者さんでの定期的な検診もおすすめします。